コノハの世界事情

作詞・作曲　じん(自然の敵P)
歌　IA

意味（ いみ ） と夢（ ゆめ ） と命（ いのち ） を集（ あつ ） めて

作（ つく ） られてしまった身体（ からだ ） は

終（ お ） わった命（ いのち ） を蒸（ む ） し返（ かえ ） す機械（ きかい ） らしい

【これは彼（ かれ ） の昔（ むかし ） のお話（ はなし ） 】

人一人（ ひとひとり ） は涙（ なみだ ） を流（ なが ） して

また会（ あ ） いたいと呟（ つぶや ） いた

ハリボテの街（ まち ） の

終末実験（ しゅうまつじっけん ） は

昨日時点（ きのうじてん ） で予想通（ よそうどお ） り

グダグダ過（ す ） ぎて

その時点（ じてん ） でもう諦（ あきら ） めた方（ ほう ） が良（ い ） いでしょう？

次（ つぎ ） の二人（ ふたり ） は　街（ まち ） の隙間（ すきま ） で

そんな水色（ みずいろ ） の　夢見（ ゆめみ ） てた

期待（ きたい ） ハズレの車線（ しゃせん ） の先（ さき ） で

小（ ちい ） さな身体（ からだ ） はまた飛（ と ） び散（ ち ） った

泣（ な ） き叫（ さけ ） ぶ少女（ しょうじょ ） を

目醒（ めざ ） めない僕（ ぼく ） は見（ み ） ていた

秒針（ びょうしん ） は進（ すす ） みだすのを止（ や ） めて

世界（ せかい ） もろとも眩（ くら ） みだそうとする

この夢（ ゆめ ） は終（ お ） わらない

意味（ いみ ） と夢（ ゆめ ） と事態（ じたい ） を合（ あ ） わせて

ただただ考（ かんが ） えてく頭（ あたま ）

「この世界（ せかい ） はどうやら少（ すこ ） しヤバイらしい」

【これは彼（ かれ ） と彼女（ かのじょ ） のお話（ はなし ） 】

作（ つく ） られてしまった心（ こころ ） では

もう言葉（ ことば ） も届（ とど ） かない

枯（ か ） れる太陽（ たいよう ） の音（ おと ）

蒸（ む ） せる炎天下（ えんてんか ） の目（ め ）

夏（ なつ ） バテした世間（ せけん ） に　はじき出（ だ ） された様（ よう ） な

蝉（ せみ ） の声（ こえ ） がもう鳴（ な ） り響（ ひび ） き始（ はじ ） めても

ユラユラ揺（ ゆ ） れる透（ す ） ける身体（ からだ ） じゃ

伸（ の ） ばした手（ て ） も届（ とど ） かなくて

期待（ きたい ） ハズレの視界（ しかい ） の先（ さき ） で

秒針（ びょうしん ） はふざけて立（ た ） ち止（ ど ） まって

踏（ ふ ） み潰（ つぶ ） される未来（ みらい ） を

反対車線（ はんたいしゃせん ） で見（ み ） ていた

機械仕掛（ きかいじか ） けの世界（ せかい ） を抜（ ぬ ） けて

木（ こ ） の葉（ は ） の落（ お ） ちる未来（ みらい ） の風景（ ふうけい ） へと

君（ きみ ） の目（ め ） で

嗤（ わら ） う日差（ ひざ ） しはどこかに消（ き ） えて

8月（ がつ ） は何度（ なんど ） でも過（ す ） ぎ去（ さ ） って

「また来年（ らいねん ） だね」と笑（ わら ） いあう

そんな未来（ みらい ） なら？

期待（ きたい ） ハズレの世界（ せかい ） の隙間（ すきま ）

予報外（ よほうはず ） れの雨（ あめ ） が降（ ふ ） ってきた

その時（ とき ） に

その時（ とき ） に

例（ たと ） え未来（ みらい ） が書（ か ） き換（ か ） わっていても

あの目（ め ） は